ん?次は何駅?
気が付くと誰もいない列車に乗っていた。
車両がガタンゴトンと揺れる音以外には何も聞こえない。
どうやら、本来降りるべき駅をうっかり寝過ごしてしまったようだ。
慌てて揺れる車窓の外に視線を向けると、そこに広がっている景色には全く覚えがなかった。
そんな見覚えのない景色を見た時は
やっちまった! ここどこだ!
と思ったが、すぐに違和感を感じた。
私がいつも降りる駅のその次の駅は終点だ。
そして、その終点の駅までの景色は子供の頃から眺めているいつもの景色である。
では何故見覚えのない景色が車窓の外に広がっているのか。
乗る電車を間違えたか? 否。列車の行き先は乗る前にしっかりと確認している。
寝過ごし過ぎて来た道を戻っているのではないか。それも否。もしそうなら外の景色はとうに真っ暗になっているはずである。
車窓から入り込む斜陽が、ガランとした車内の空席の列を照らす。
そもそも、日曜日とはいえこの夕暮れ時に、乗客が自分ただ一人だけなどといった状況が有り得るのだろうか。
そこそこの田舎に住んでいる自信はあるが、今までにそのような経験はしたことはない。
おかしい。
考えれば考えるほど、その静まり返った車内が不気味に思えてくる。
辺りをよく見てみれば、車内に張ってある広告も何やら見慣れないものばかりだ。
どうしてこうなってしまったかはさておき、ひとまず次の駅で一旦降りて自分がどこの路線にいるのか把握しなければなるまい。
となれば座っていても仕方がないので、今まで座っていた妙に生温い席を立つ。
列車のドアの上を見れば、その路線の駅の名前が確認できる。さすがに全く知らない場所に行くような電車には乗っていないはずだ。
が、ドアの上に掲載された路線の駅の名前を見て私は絶句する。
ズラリと並んだ駅の名前に、私の知っている駅は一つもなかった。
それどころか、この電車に乗り込んだはずの駅の名前すら見当たらなかった。
いくつかの駅名に至っては、その文字すら読むことができない。
ドアの向こうには道路も何もない、ただ乾涸びた田園が佇んでいるだけの景色。
ドアと壁の隙間からはひんやりとした隙間風と共に、何とも言い難い奇妙な匂いが流れ込んでくる。
いや、これは絶対におかしいだろ。
勘の鈍い私はそこでようやくこれが異常事態であることに気付いた。
その時、ようやく気付いたかと言わんばかりに誰もいなかったはずの車内が急にザワザワとし始めた。
周囲から視線を感じる。
その視線の主を確かめようと、私が振り向こうとしたその時――――
お客さん終点です
はい、夢でした
ちゃんと知ってる終点の駅で目が覚めたよ!
というわけでお疲れ様です
電車でうっかり居眠りした時にこういう夢を見ると
ガチでおっかない
本気で訳わからん駅に連れていかれたかと一瞬思っちゃうよ!
ちなみにこの手の話には
きさらぎ駅っていう有名な怖い話があるよ!
気になる人は調べてみてね!
疲れた時に電車とかバスに揺られているとつい眠くなってしまうけど
気付いたら本当に知らない場所にいる
なんてこともたまにあるから
居眠りには気をつけようね!
学生時代、居眠りしてたら犬山まで連れていかれたよ!
ちなみに何で電車とかバスで眠くなるか調べたら『人を眠りに誘いやすい揺れ』っていうのがあるそうな
あとは『揺れてる』ていう状態に馴化、要するに慣れてくることでも眠くなるとかなんとか
そのほか居眠りとは違うけど
たまにスマホをガン見してて
ドアが閉まった瞬間、明らかに乗り過ごした!って顔してキョロキョロしてるおじさんとかお姉さんとか見かけるから
スマホに夢中になって
知らない駅に連れていかれないようにも気を付けようね!
ちなみに私もやらかしたことある
というわけで今日はちょっと遊んでみました。
別にネタ切れとかじゃないよ!
電車とかで眠くなるのにも理由があったのが驚きよ!
みんなも居眠りして変な夢見て
うぇっ!?
とか恥ずかしい起き方しないようにね!
そういじゃまた明日~
おまけ
家の庭にスズメが12羽も遊びに来たよ!